霞ヶ浦北浦海区各水域各閘門通行可能船舶寸法
 
 
 霞ヶ浦と太平洋を結ぶ水域には橋や水門があり、大型船の通行は容易ではありません。
 特に船舶の寸法に対し橋梁や上下式水門扉開放時の門扉底部の限界工による高さの規
 制が厳しくマストを 持つ船舶や3階建を越える船舶の乗り入れは不可能と言いざる
 を得ません。どうしても乗り入れたい場合、帆船は可倒式マストを、機械船は上階部
 を分解し台船や陸送で浦内の造船所に運び再度組み上げる必要性があります。舟運が
 希薄になり忘れられた交通手段になってしまったため、船舶は非常に肩身の狭い思い
 をすることになります。
 
 
水門・閘門名称 市町村 地域・水域 通行可能船舶寸法(m) 基準水位
Y.P.+(m)
全長 全幅 高さ 喫水
常陸川大閘門 神栖市 常陸川−利根本川 30.0 8.0 4.0 3.0 1.445
常陸川小閘門 神栖市 常陸川−利根本川 8.0 1.5 2.0 0.8 1.445
新横利根閘門 稲敷市・香取市 常陸川−横利根運河 37.0 10.0 5.5 1.8 1.000
横利根閘門 稲敷市 横利根運河−利根本川 37.0 10.0 5.5 1.8 1.000
小見川閘門 香取市 常陸川−利根本川 19.0 5.4 3.5 1.7 1.000
萩原閘門 神栖市 常陸川−利根本川 19.0 5.4 3.5 1.7 1.000
利根川河口堰閘門 神栖市・東庄町 利根本川−利根本川 38.0 12.0 5.9 3.0 1.400
*高さとは水面高のことです。
平水位で土浦港と太平洋を行き来できる船舶の最大寸法(横利根経由)
 
全長m 全幅m 水面高m 喫水m
37.0 × 10.0 × 5.5 × 1.8
 

                
シーマンの皆様へ

 基準水位は常陸川閘門と利根川河口堰では利根川の満潮時を基準に、その他は霞ヶ浦
 の 旧平水位で計算されています。現在の管理水位下では夏季節はY.P.1.10m、冬季は
 Y.P.+1.3m ありますので各水上高より夏は10cm、冬は30cm差引いた高さでなければ安
 全に通行できないということを念頭において航行して下さい。その他にも雨による利
 根本川、霞ヶ浦の増水、強い南東風による下本川の高潮、あるいは下記に発生するこ
 とがある渇水に気をつけて下さい。喫水と水面高が大きな船は通行前に必ず水位、潮
 位を確認して下さい。霞ヶ浦、北浦海区にはその大きさから来る固有の潮汐(干満)
 が発生しますが船舶の航行にはあまり問題は生じません。しかし、冬の猛烈な北西の
 季節風により土浦と神栖市逆水門上では1mを超える水位変化が見られることがあり
 ます。それと、逆水門の順流操作後、突然閉鎖した再発生する大逆流津波現象にも気
 をつけて下さい。数分の間に逆水門上や日川地区では2mもの水位変動が起こること
 があります。このような状況では常陸川、小見川、萩原の各閘門の通行は非常に危険
 なものになります。他、河川同士、与田浦を結ぶ閘門は幅、水面高とも1.8m以内、喫
 水に至っては0.3m程度と考えて下さい。幅、水面高とも十分にある潮来前川でも喫水
 30cm以上の船は乗り入れるべきではありません。     −がいあ船長−
 
 
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