霞 ヶ 浦 の 変 遷
 

 

 巳波川が注ぐ常陸川(蘭沼)、鬼怒川、小貝川由来の鬼怒湾、桜川、恋瀬川(表
 川)を源とする西浦、巴川が注ぐ北浦からなる広大な流海海域

 縄文時代の霞ケ浦の予想図です。海抜5mの等高線を結んで、イラストレータ
 ーで作成しました。現在の3倍以上の面積を持ちます。江戸時代に入る頃まで
 上図に近い形が保たれていたと思われます。霞ケ浦各水域の名称は常陸風土記
 の時代頃から江戸末期にかけて分かっているだけでも、現在とは違った名前が
 数十存在し、沿岸各地の地名も異なった名前で呼ばれてました。以下いくつか
 紹介します。

 
現代の名称 古い名称 現代の名称 古い名称 現代の名称 古い名称
石 岡 市 常陸府中 三又沖東岸 行 方 海 手 賀 沼 手賀水海
土 浦 市 曽  弥 高浜入奥部 前 ノ 海 下 妻 沖 鳥羽淡海
潮 来 市 板  区 高 浜 入 高浜ノ海 柏・守谷沖 蘭  沼
龍ヶ 崎 市 椿  谷 潮 来 沖 浪 逆 海 桜   川 糸 繰 川
銚 子 市 安 是 湖 佐 原 沖 香 取 海 恋 瀬 川 表  川
松 戸 市 馬  津 麻生牛堀沖 富 田 浦 小 貝 川 蚕 飼 川
北   浦 鹿嶋流海 江戸崎干拓 江 之 浦 *涸沼(参考) 藤 間 江
本新島干拓 箕和田浦 龍ヶ 崎 沖 榎浦流海 利根川河口 若 松 浦
三又沖北部 佐我流海 印 旛 沼 印 旛 浦 利根川下流 堤 逆 流
三又沖西部 信太流海 牛 久 沼 太 田 沼 干潟の内湾 椿  海
 
 
 明治時代頃の霞ケ浦。北利根川は、最狭部で幅45m程度しかなかった。外浪逆
 浦合流付近の北利根川は鯰川と呼ばれていた。浮島はまだ離島。

 
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