2004年5月の湖水観測結果より |
都合で土曜日の観測となったが、漁船もレジャーボートも少なかった。午前中は、比較的穏やかな湖面 だったが、帰路の午後になると風が出て、やや時化模様となった。水温が20度を超えて、コイヘルペスウ イルスの再活性化が懸念される。植物プランクトンのうち特に珪藻類が、4月に比べてやや減少して、春 のブルームが終わりかけていた。その中で、高浜入りでスケレトネマが優占しているのが気になる。 植物プランクトンの増殖は、基本的には水温、栄養塩類、透明度(十分な太陽光)に左右される。現在 の霞ヶ浦は、依然として白濁が収まらず、光合成が妨げられている可能性がある。懸濁物は、3月、4月 に比較して、やや少なくなり、透明度も少し改善されたようだ。 イサザアミの発生が続いていた。イサザアミは、2003年12月頃から発生しはじめ、1月にはかなり多く 観測された。2月には、一時少なくなったが、3月から再度増え始め、4月、5月にも多数観測された。 イサザアミはミジンコ類を捕食するので、食物連鎖によって、間接的に、生産者である植物プランクト ンにも影響すると言われている。今後の消長を注視していきたい。 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |