2004年7月の観測結果より
 
  
  湖面では、エビ・ゴロ(ハゼ類)を対象とした底曳きの漁船が数艘出ていた。鯉の養殖場では、網をひ
 きあげた生け簀が多く、閑散とした印象で、約200羽のカワウの群れが翼を休めていた。北浦ではアオコが
 発生しているが、西浦ではあいかわらずの白濁が続いていた。特に土浦入りの奥にあたる沖宿沖では、縣
 濁物(SS)が多かった。CODは、植物プランクトンが少ないため、比較的低かった。
  動物プランクトンは、イサザアミが激減し、替わってオナガミジンコとケンミジンコ類、が急増してき
 た。夏の霞ヶ浦でミジンコ類が増えるのは例年のことだが、イサザアミと入れ替わるように交替したのは
 興味深い。
  植物プランクトンは、非常に少なかった。これは急増した動物プランクトンに捕食されるためだけでな
 く、白濁によって太陽光が湖水深くに達しないために、植物プランクトンの光合成が妨げられて、増殖し
 にくい状況にあると考えられ楽観できない。
 
 
霞ヶ浦水質調査研究会