2004年11月の定期湖水観測結果より |
10月の台風以後、雨は多いが波浪で底泥がまき上がるほどの風が吹かなかったため、湖水は安定し、比 重の重いものは沈降したらしく、比較的透明度が良い水域が多かった。江戸崎入りの透明度が125cmとなり、 水色はスケレトネマの発生のためかやや赤かったが、深い緑で山上の貧栄養湖を思わせるほどだった。 SS(縣濁物)も、沖宿沖以外の各定点で低く、透明度の良さを裏付けていた。植物プランクトンは、増水 直後の観測となった10月に比べてやや増えてきた。今後、白濁が強くなければ、水温の低下とともに、植 物プランクトン数は冬期間安定し、水温が上がる3月から4月に珪藻類が優占するブルーム(増殖)が予 想される。その変化は、比較的水質が良い湖沼を思わせる。 実際、台風や秋雨前線停滞による増水以後、やや透明度が改善され、春期には植物プランクトン増殖に 良い条件がそろいそうだ。動物プランクトンでは、土浦入と高浜入でワムシ類(ツボワムシ、フクロワム シ)が優占していることも良い兆候と言える。また大量の河川水の流入による塩分濃度の大幅な低下もあ って、昨年のようなイサザアミの発生は現在のところ見られず、ワムシやミジンコ類の増殖につながりそ うだ。さらに、寒い冬という条件が重なればワカサギにとって、近年にない良い状況になるが果たしてど うか。砂地の良い産卵床が少なくなっているので、難しいところ。 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |