2004年12月の定期湖水観測結果より
 
 
  高気圧が関東地方にかかって、小春日和の出港となった。沖合から筑波山が霞んで見えた。暖冬傾向の
 ためか、湖面で越冬しているカモ類も少ないようだ。高浜入りや江戸崎入り、浮島沖で底引きの漁船が数
 隻出漁していた。透明度は、11月よりも低下していた。暖冬による植物プランクトンの暫増と12月4日の
 爆弾低気圧による波浪で底泥の攪乱が生じた影響と思われる。白濁はほとんど認められなかった。植物プ
 ランクトン相では、珪藻類のメロシラとキクロテラが優占していた。動物プランクトン相ではケンミジン
 コ類が優占していたが、高浜入りで、例年この時期には少なくなるゾウミジンコ類がまだ観察された。こ
 れも暖冬の影響かもしれない。
 
 
霞ヶ浦水質調査研究会