2005年4月14日の観測結果から |
観測日の4月14日は例年なら葉桜になっている頃だが、今春は桜の開花が遅れたため、桜川の河口付近 では、柳の新芽の柔らかな緑と桜の花を同時に眺めながら、沖合いに向かった。かすみがうら市有河沖で は、底泥浚渫船「カスミザウルス」と中継船「明日霞」が作業中だった。漁船やレジャーボートは少なか った。 湖水は各地点とも白濁はほとんどなかった。水色は3月同様緑色、透明度は85cmから95cm程度で、 植物プランクトンが多いことを示していた。動物プランクトンは江戸崎入で特に多かったが、大部分はケ ンミジンコ類だった。定点(沖合い)ではワムシの発生がないようだ。沿岸付近でワムシが発生していれ ば、孵化したばかりのワカサギ、シラウオの稚魚の餌になると言われているが、どうだろうか。市民協会 の定期観測では浅い水域は通常調べていないので不詳である。 植物プランクトンでは、珪藻類が多かったが、数は3月より減少して、春のブルームが終わりかけていた。 顕微鏡で湖水を検鏡すると、植物プランクトンの残滓が多く、CODがやや高いことに一致しているよう だった。リン酸態リン及び各無機態窒素は、平常値かやや低めだった。 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |