年5月12日の湖水観測結果から |
オホーツク海高気圧が居座って、「若葉寒」(気象用語)の肌寒い天候の中で出港した。気温は3月な みだった。レジャーボートも漁船もほとんど湖上に出ていなかった。洪積台地法(のり)面の新緑は、曇 り空のため鮮やかさが不足していた。湖水は各地点で透明度が低かった。植物プランクトンの発生のため だけでなく、やや濁りが出ているようだった。特に高浜入りと沖宿沖では透明度が低く、縣濁物が多かっ た。化学分析では、植物プランクトンの発生を反映して、CODがやや高かったが、無機態窒素は通常より低 めだった。植物プランクトンの優占種は、2、3月頃はシネドラ、4月はキクロテラだったが、5月は、 ミクソサルキナ(藍藻類)に変わっていた。ただし、高浜入りの優占種はフォルミデイウム(藍藻類)だ った。動物プランクトンでは、特に高浜入りで、ケンミジンコ類とそのノープリウス幼生が多かった。イ サザアミが、沖宿沖と江戸崎入りで発生していた。今後増加するのか気になる。 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |