2005年12月15日の湖水観測結果から
 
 
  暖冬傾向の長期予報が外れて、10年ぶりの寒い12月となり、強い冬型の気圧配置で底冷えがする中で出
 港となった。気温が低いので水蒸気が少なく、筑波山や周辺の山並みがよく見える。湖上のカモ類はかな
 り多くなってきた。漁船やレジャーボートはほとんど出ていないが、高浜入りで、底泥浚渫船が一隻見ら
 れた。
  白濁は土浦入り奥の沖宿沖、牛渡沖で観察されたが、その他の地点では透明度が 100cm前後に回復し、
 緑がかった水色になってきた。
  しかし昨年同期に比べて、高浜入り以外では、植物プランクトン、動物プランクトンともに少ない。計
 数結果では昨年に比較しておよそ半分以下の数であった。冬季のワカサギやシラウオの餌としての動物プ
 ランクトンの量が心配である。高浜入りでは、調査船上から観察した水の色が暗褐色(こげ茶色)で、キ
 クロテラ(ヒメマルケイソウ)類が優占しているが、来春にかけての変化に注目したい。
  キクロテラが多いことを反映して、高浜入りでは他地点に比べて、COD、懸濁物、pHが高くなっている。
 
 
 

12月15日の高浜入心
 
霞ヶ浦水質調査研究会