2006年5月の湖水観測結果から |
湖上は風がなく、ひんやりとして、ガス(霧)がかかっていた。例年5月の観測時は、晴れると沿岸の 斜面林の新緑が美しいのだが、今回は視界が悪く、鮮やかさに欠けるのが残念。全国的に今年の5月は雨 や曇りの日が多く、日照時間は例年の6割程度。 こうした気象条件が影響したのか、5月の霞ヶ浦の透明度は1メートルを超える地点が多く、CODが低か った。高浜入り以外で、CODは6〜7くらいであった。SS(懸濁物)が少なく、リン酸態リン濃度も低かっ た。しかし、硝酸態窒素はやや高かった。 植物プランクトンでは、4月に比べてキクロテラ(ヒメマルケイソウ類)がさらに減って、ややシネド ラやニッチア(ハリケイソウ類)が殖えていた。それでもハリケイソウ類は昨年同季よりも少ない。こう した水質やプランクトン相は、今後梅雨明けまで続く可能性がある。 |
左:手賀沖を27kn(約50km/h)で航行中。霧が晴れてきた。 右:手賀沖にずらりと並ぶ網イケス群の北側の一部。 養殖網は下ろされていた。コイが駄目になった現在、アメリカナマズを養殖しているのだろうか? |
霞ヶ浦水質調査研究会 |