2006年6月の湖水観測結果から
 
 
  例年、この時期は梅雨時の出航となるが、今年は特に、小雨や曇りの日が5月の連休後から続き、日照
 不足、低水温になっている。霞がかかったような湖上では、数隻の横引きトロール漁船が操業していた。
 ザザエビ(稚エビ)やゴロ(ハゼ類)が対象となっているようだ。浅い水域では、ボラの群れのジャンプ
 が見られた。
  5月、6月と透明度が上がっており、SS(懸濁物)が少なく、植物プランクトンの発生量も今のところ
 少ない。観測船の航跡が琵琶湖のように白いことが透明度の良さを示していた。リンや窒素の濃度も低く、
 水質は良いと言える。動物プランクトンでは、珍しく大型のカブトミジンコが発生しており、透明度が良
 いのは、そのためかもしれないが、気象の影響が強いようだ。今夏の水質は天候に左右されそうである。
 
 
 
 
左:舟の駅から前川全景。 右:舟の駅に着いた艪櫂舟。
 
左:花菖蒲が満開の前川あやめ園。 右:スタッフとゲストで記念撮影。全画像とも『がいあ』船長撮影。
 
霞ヶ浦水質調査研究会