2006年8月10日の湖水観測結果から |
8月10日、梅雨明け後、初めての観測となった。7月中旬、アオコが発生した土浦港では、この日は肉 眼的にはアオコは観察されなかった。朝の出港時から午前中は穏やかな湖面だったが、午後は土浦、つく ば方面に積乱雲が発生し、夕立の雨が懸念されたので、やや時化模様の中、急いで帰港した。土浦到着と 同時に大粒の雨となり、典型的な夏の一日だった。遮るものがない湖上から観察すると、周辺の気象変化 がよくわかる。 各定点の水質は先月に続き、良好だった。COD、無機態窒素が低めだった。動物プランクトンのうち、 江戸崎入と高浜入でワムシ類が多く発生していたが、他地点では少なかった。夏季に多いオナガミジンコ は増えてきたが、ゾウミジンコ類は少なく、例年どおり初秋の9月に多く発生すると思われる。植物プラ ンクトンは、昨年同月よりやや多いが。これは、フォルミディウム、オシラトリアなど糸状藍藻類が増え ているためである。糸状藍藻類は、10年ほど前にアオコに替わる藍藻類として注目されたが、今後の動態 が気になる。 |
左:美浦村馬掛の海食台地形。 右:歩崎の郷土資料館(城)と水族館。 左:高浜入から見た筑波山。 右:美浦村大山の旧海軍施設のスロープ |
霞ヶ浦水質調査研究会 |