2007年2月19の湖水観測結果から
 
 
  2月中旬の観測予定日前後は低気圧の通過によって冬型の気圧配置になり、霞ヶ浦湖上は風速10m/秒前
 後の強風が吹いてシケが続いたため、天候の回復を待って、2月19日の出航となった。凪の湖上だが、月
 曜日のためか、漁船もレジャーボートも少なかった。美浦村牛込−霞ヶ浦市有河沖間では、底泥浚渫船と
 中継船が作業中だった。
  沖宿沖以外の定点では濁りがないが、水の色は緑が強く、植物プランクトンの発生を示していた。採水
 サンプルを分析した結果、懸濁物は低いが CODが高く、植物プランクトンが多かった。窒素、リン濃度は
 高浜入り以外は高くなかった。植物プランクトンでは、シネドラ類、キクロテラ類の珪藻類が優占してい
 た。この結果は、典型的なブルーム(植物プランクトンの春季増殖)を示しており、昨年同期とほぼ同じ
 であった。なお、動物プランクトン数はやや少なく、冬季の様相だった。
 
 
 
 
左:行方市麻生天王崎の天然温泉『白帆の湯』。 右:麻生沖を航く押し船運搬船。西浦では珍しい。
 
霞ヶ浦水質調査研究会