2007年4月12の湖水観測結果から
 
 
  桜が散り始めの頃の観測となった。湖面はベタ凪で、油のようだ。観測船が進むにつれ時折ボラの群れ
 の波紋が広がるが、真夏のように水面上でのジャンプは見られない。浮島和田岬では、砂流出防止用と思
 われる石積突堤工事が行われていた。午後の帰港時には、南東の風が吹いて、やや時化た。
  3月に比較して、湖水の透明度が上がったが、高浜入りは低かった。高浜入りの水色は赤茶橙で、植物
 プランクトンのシネドラやニッチアによる淡水赤潮状態が続いていた。
  水質では、CODが3月に比べてかなり低下していたが、高浜入りは依然として高い。高浜入りでは、SS(
 懸濁物)も多く、その主体は植物プランクトンであることが、計数結果からも言える。今春の植物プラン
 クトンのブルーム(大増殖)は暖冬を反映して、1月頃から始まったが、4月に入って、高浜入り以外は収
 束しつつある。
 
 
 
 
左:和田岬のヘッドランド様構造物建設状況。 右:沿岸部より三次の浜を望む。
 
霞ヶ浦水質調査研究会