2007年5月10の湖水観測結果から |
5月10日、全天灰色の雲で覆われ、対岸が白く霞み、やや小波が立っている中を出航した。湖岸台地斜 面の新緑が冴えないのが残念だ。筑波山も見えない。湖水の透明度は2−3月頃より上がって、湖心では 140cm であった。水色は淡緑の地点が多く、植物プランクトンが3月頃に比べて少なく、春の増殖が終わ ったことが実感される。午後の帰港時には、南東の風が吹いて、やや時化た。土浦港に到着すると同時に 雨が降り始めた。 4月に比較して、CODがさらに低下していた。SS(縣濁物)も少ない。各無機態窒素、リン酸態リン濃度 も低く、水質は良好といえる。 植物プランクトンでは、ハリケイソウ類が2−3月頃に比べて減り、特に優占する種がなく、珪藻類、藍 藻類、緑藻類のバランスが良い。動物プランクトンでは、ケンミジンコ類とその幼生であるノープリウス が増えてきた。 |
左:薄曇りの西浦沿岸。 右:天王崎の沖合。 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |