2007年7月12日の湖水観測結果から |
台風4号(7月15日最接近)襲来前の12日の出航となった。土浦港では水面にスジ状にアオコが発生し 始めた。うすく霞がかかった湖上では、横引き(イサザアミ、ゴロ、エビ対象)の漁船が数隻操業してい た。観測船は、漁船から横に長く延びた魚網を避けながら、慎重に進んだ。 高浜入りでは透明度が低く、懸濁物が多かった。その他の地点ではまずまずの水質だった。先月に比べ て各地点ともアンモニア態窒素がやや上昇してきたが、動物プランクトンの増加と関係があるかもしれな い。夏のミジンコであるオナガミジンコが多くなり、加えて高浜入りでは、ワムシが大量に発生していた。 植物プランクトン数は春の増殖以後減少している。これは昨年同様である。台風4号来襲前の関東地方 の梅雨は、雨量は多くないものの、曇りがちで日照時間が少なく、霞ヶ浦の植物プランクトン相にも影響 しているようだ。台風で水位上昇(Y.P.+1.52)が見られたが、その影響が注目される |
霞ヶ浦水質調査研究会 |