2007年11月15日の湖水観測結果から
 
 
  前日来の雨が当日朝まで残ったが、天気予報で日中の天候回復を確認し、ややシケ模様のなかで出航した。
 沖合からは、霞んで沿岸は見えにくい。漁船やレジャーボートともほとんど出会わなかった。藍藻類の発生
 で、水色はやや藍色がかった緑色だった。濁りはほとんどなく、懸濁物が少ない。本来は透明度が良くなる
 はずだが、植物プランクトンの発生により、1m程度になっている。顕微鏡による計数では、糸状藍藻類が
 優占していた。特に高浜入りでは糸状藍藻類とキクロテラ(ヒメマルケイソウ類)が多く、COD値を押し
 上げているようだ。動物プランクトンでは、ワムシ類はほとんど見られず、カブトミジンコが増えていた。
  大型のカブトミジンコの優占は、当協会研究室が2001年から観測を開始して以来初めてであり、今後注目
 される。また霞ヶ浦では珍しいノロ(ミジンコ類では最大)も観察された
 
 
霞ヶ浦水質調査研究会