2008年1月10日の湖水観測結果から |
正月気分がやや残る中で、いつものメンバーでの観測となった。風が弱く、穏やかな天候で今年初めての 出航。船長は湖上安全を祈願して、毎年各地の神社に初詣に行っているという。湖水の透明度は、高浜入り 以外で1mを少し超えた。 各水質項目のうち化学分析の結果は良好で、異常はなかった。プランクトン分析では、12月から優占して いるカブトミジンコがやはり多かった。その幼生(ノープリウス型ではない)もプランクトンネットに入っ た。大型の動物プランクトンであるカブトミジンコ(ダフニア)が優占すると、その餌である植物プランク トンが減るため透明度が上昇するという説によれば、今後2月から3月にかけて透明度が上昇する可能性があ る。ただし、現在発生している植物プランクトンの多くは糸状藍藻類とキクロテラ(ヒメマルケイソウ)類 であり、それらが大型ミジンコの餌になるのだろうか。また春には例年どおり植物プランクトンの増殖が予 想されるので、ミジンコ類との関係が気になるところである。 |
麻生桟橋から望む浮島の風景。小高い森は原古墳 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |