2008年2月21日の湖水観測結果から
 

  冬型の気圧配置が残り、やや風が強い中で出航し、午前中はシケの中での観測になった。波浪のため、溶
 存酸素計の値が不安定だった。午後は、風と波浪が弱まるのを待って帰路についたが、土浦港へ近づく頃に
 は目が醒めるような夕焼け空となった。
  透明度は期待したほど上昇していなかった。2月には季節風が吹く日が多く、底泥の巻上げがあった影響
 と思われる。各無機態窒素、リン酸態リン、CODの値も先月よりも上昇していた。
  植物プランクトン相は、糸状藍藻類が相変わらず多いが、高浜入りでは昨年同様、キクロテラ(ヒメマル
 ケイソウ)のブルーム(顕著な増殖)が発生していた。それが COD値を押し上げているようだ。動物プラ
 ンクトン相では、カブトミジンコが減少し始めた。沖宿沖、江戸崎入ではハネウデワムシがやや多かった。
 
 
霞ヶ浦水質調査研究会