2008年8月28日の湖水観測結果について
 
 
  今年の8月下旬は、霞ヶ浦流域をふくむ関東、東海地方で雨が多く、この日も雨模様の中を出航した。案
 の定、沖宿沖での観測中から本降りの雷雨となったため、阿見町寄りの沿岸に退避した。その後も、無風な
 がら曇り・少雨の気象条件下で観測を続行した。
  波浪がないため底泥の巻上げがなく、透明度は比較的良かった。水色は、うすい緑からビリジアンを呈す
 る地点が多かったが、高浜入りでは、うすい黄土色を呈した。今回の観測では、高浜入りで植物プランクト
 ンが少なく、COD値も低いことが特筆される。植物プランクトンは牛渡沖でも少なかった。COD値は、
 どの水域でも例年同期に比較して低かった。アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素が沖宿沖、牛渡沖で高い値を
 示した。これらのことから、採水は表層で行っていることも考慮し、8月の水質には、雨水および植物プラ
 ンクトンの少なさが影響したことが考えられる。
  なお、観測後8月28日夜から30日にかけては豪雨となり、桜川上流では累計 200ミリを超える降雨量を観
 測した。その後各流入河川、霞ヶ浦は増水し、9月2日には湖心、Y.P.+1.67mを記録した。(潟vロパスト様
 
潟宴Nスマリーナ様のご協力により定期観測を再開しました)
 
 
 
潟vロパスト様、潟宴Nスマリーナ様のご協力により2008年8月度より定期観測を再開しました。
 
 
霞ヶ浦水質調査研究会