2009年1月15〜16日の湖水観測結果について
 
 
  1月の定期観測は、長軸方向観測を兼ねて、14日、15日の2日間かけて実施した。初日の出航時は晴れで
 西浦での定点観測は順調に行ったが、昼頃から季節風が強まり、潮来を経て外浪逆浦から北浦に入るころに
 は波がかなり高くなった。逆水門を通過し、銚子港で給油するのが精一杯で、観測船は波浪に翻弄され、危
 険なので波崎河口と佐原港沖での観測を欠測した。大田で1泊後、2日目は強い寒風と波浪で足止めされ、
 潮来でさらに1泊し、3日目早朝、風が強くなる前に土浦を目指して帰港した。
  西浦の定点では、12月に比較してCOD値がやや上昇してきた。これは日長時間が延びて、植物プランク
 トンが増えてきたことを反映している。逆に動物プランクトンは少なかった。無機態窒素とリン酸態リン濃
 度は低めだった。潮来、北浦、外浪逆浦、息栖真崎、逆水門上では、CODは7台後半だった。逆水門下で
 COD値及びアンモニア態窒素濃度が特に高い値を示したが、これはクリプトモナス類が優占する赤潮現象
 が見られたためである。逆水門は冬季ほとんど閉鎖されており、その上下では水位差だけでなく、電気伝導
 度、塩化物イオン濃度も大きく違っていた。
 
 
潟vロパスト様、潟宴Nスマリーナ様のご協力により2008年8月度より定期観測を再開しました。
来月2月の定期湖水観測より、再び(社)霞ヶ浦市民協会主催で観測を行います。 
 
霞ヶ浦水質調査研究会