2009年3月19日の湖水観測結果について
 

  朝の出航時の風は強くなかったが、午後にはかなり強まり、白波が立つ寸前だった。霞ヶ浦で越冬したカ
 モ類やユリカモメは数が減ったが、カワウは多い。他の船舶はほとんど出ていなかったが、柏崎沖(かすみ
 がうら市)で底泥浚渫船と中継船が作業中だった。
  湖水の水温は約11度と3月としてはやや高い。2月に比べて水色は緑が濃くなり、透明度が少し低下した。
 これは植物プランクトンの増加(春のブルーム)によるものだ。それを反映して、江戸崎入り以外でCOD
 値が上昇していた。江戸崎入の定点は小野川の河口近くなので、河川水の影響をうけやすいと思われる。無
 機態の窒素やリンは植物プランクトン増殖で吸収されるためか、低めだった。
  植物プランクトンは、シネドラやニッチア(ハリケイソウ類)が優占し、糸状藍藻類のプランクトスリッ
 クス類(オシラトリア類)も多かった。動物プランクトンは、まだ水温が低いこの時期ではケンミジンコ類
 が優占し、他は少ない。
 
 
3月の定期湖水観測は(社)霞ヶ浦市民協会主催で行いました。
 
霞ヶ浦水質調査研究会