2009年4月16日の湖水観測結果について
 

  薄曇りでやや風が強い中で土浦港を出航した。今回は、ラクスマリーナに自船を係留しているオーナーの
 岡本様の協力で、大型クルーザーでの快適な調査となった。
  沖合いから眺める沿岸台地の斜面では、樹木の新緑が、薄緑、黄緑、淡紅緑など、様々な色調を見せて美
 しい。カモ類は、ほとんど北へ帰り、湖面ではカワウやユリカモメが時おり飛び交った。他の船とは、ほと
 んど合わないが、柏崎沖で底泥浚渫船と中継船が作業していた。
  今年の春は、4月上旬の花冷えで水温上昇が遅れたが、中旬過ぎには日中17℃前後に上昇してきた。植物
 プランクトンの数量や種類は3月とほぼ同様で、シネドラ、ニッチアなどのハリケイソウ類とプランクトス
 リックス類(糸状藍藻類)が優占していた。動物プランクトンのケンミジンコ類とそのノープリウス幼生は
 やや増加してきた。COD、無機態窒素、無機態リン濃度の化学分析結果は、ほぼ3月同様だが、植物プラ
 ンクトンのブルーム(春期の増殖)を反映して、高浜入りなどでCODが高い地点があった。
 
 
4月の定期湖水観測は(社)霞ヶ浦市民協会主催、岡本様の船舶運航、燃料のご寄付で行いました。
 
霞ヶ浦水質調査研究会