2009年12月17日の湖水観測結果から |
今年度最後の観測には4人が参加。天気はよいがやや風が強く、冬型の気圧配置が強まる直前の観測と なった。透明度が良く、全6地点全てで 100cmを超えた。植物プランクトン、動物プランクトンともに 少なく、CODも低めだった。無機態の窒素、リンも特に高い数値は記録されず、2009年12月時点での水 質は10年来で最も良い。調査船「がいあ2世号」の航跡が白いことも、水質の良さを裏付けていた。 昨年後半は、台風18号を除けば強い風が吹かず底泥の巻上げが少なく、動物プランクトンである大型の カブトミジンコが多いために、植物プランクトンが捕食されていることが、良好の透明度とやや低めのC OD値の原因と考えられる。またワカサギが多かったことが湖内の食物連鎖を通じて、湖内生態系を健全 な方向に動かしたのかもしれない。 今後、春にかけて日長時間が長くなり、水温が上がるにつれて、糸状藍藻類や珪藻類が増殖する(ブル ームと呼ばれる)ことが予想される。 本観測は民間の「霞ヶ浦水質調査研究会」による調査です。観測は船代、試薬キット代など費用がかか ります。ぜひ会員(年会費 5000円、メール:pcom @ sea.plala.or.jp)になって本観測をサポートして ください。会員は年に1回以上、体験乗船できます。 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |