2010年4月15日の湖水観測結果から
 

  3月は天候不順の日が多く、観測日の調整がつかず調査船を出せなかった。4月も全国的に冷え込み、
 安定しない気象条件の日が多かった。観測当日も冷たい小雨になった。霞ヶ浦の湖水では植物プランクト
 ンのブルーム(春季の増殖:ハリケイソウが有占)により透明度が低下していた。水色は薄緑から茶緑だ
 った。SS(懸濁物:主体は植物プランクトン)が多くなり、COD値は江戸崎入と高浜入で10mg/lを超えた。
  春のブルームとしては、これだけ COD値が上昇するのは珍しい。今春の天候不順との関係性は現段階で
 は不明。動物プランクトン類は水温が低いため、まだ少ないが、ミツウデワムシが発生していた。今後、
 初夏にかけて、どのように水質やプランクトン相が変化していくのか注目される。

  本観測は民間の「霞ヶ浦水質調査研究会」による調査です。観測は船代、試薬キット代など費用がかか
 ります。ぜひ会員(年会費 5000円、メール:pcom @ sea.plala.or.jp)になって本観測をサポートして
 ください。会員は年に1回以上、体験乗船できます。
  また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか
 けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 
 
霞ヶ浦水質調査研究会