2010年5月13日の湖水観測結果から |
5月13日の1日前に、低気圧通過による「ひょう」混じりの雷雨があったためか、当日は大気が澄み渡 って観測日和となり、午前中は雲がなく、湖上から青空を背景に奥日光方面のまだ残雪を冠った山々、富 士山、筑波山が鮮明に眺められた。また沿岸の斜面林の新緑が鮮やかだった。 水温は、連休中好天が続いたことから平年並みの20℃前後に上昇し、春の植物プランクトンの増殖は峠 を越え、4月に比べてCODがやや低下してきた。特に高浜入りでは珪藻類が激減していた。しかし土浦入の 沖宿沖では、ハリケイソウ類の珪藻が多く、有機物残渣も多く、リン酸態リンが他地点に比較して高かっ た。 三又心と高浜入りでは、大型のミジンコ類のカブトミジンコが発生しており、盛んに植物プランクトン を捕食していると思われる。ケンミジンコ類とその幼生であるノープリウスも多く、これから成長してく るワカサギ幼魚の良い餌になることが期待される。沖宿沖と江戸崎入りではカメノコウワムシが発生して いた。 本観測は民間の「霞ヶ浦水質調査研究会」による調査です。観測は船代、試薬キット代など費用がかか ります。ぜひ会員(年会費 5000円、メール:pcom @ sea.plala.or.jp)になって本観測をサポートして ください。会員は年に1回以上、体験乗船できます。 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。 |
土浦港と市街を望む 高浜入沖洲沖から見た筑波山 |
霞ヶ浦水質調査研究会 |