2010年6月13日の湖水観測結果から
 
 
  梅雨入り前の晴れの日の観測となった。風、波ともに弱く穏やかな天候の中、快調に観測が進んだ。春
 季の植物プランクトン増殖が終息に向かい、透明度は5月よりも上昇していた。逆に懸濁物は少なめであ
 った。COD値は、4月、5月に比べると低下してきた。無機態窒素やリンも、近年の傾向に比べて多くはな
 かった。
  植物プランクトンのうち珪藻類は4月に比較すると10分の1以下に減少した。糸状藍藻類は、季節変化に
 よる増減の幅が大きくない。ミクロキスティス類のうち、例年梅雨空け後に急増する浮上性のタイプ(ア
 オコ)はまだ発生していなかった。
  動物プランクトンでは、植物プランクトンを盛んに捕食する大型のカブトミジンコの発生が見られ、夏
 季に向けて、さらにオナガミジンコなどが多く発生すれば、水質改善にとって良い方向に向かうことが期
 待される。
  現在、透明度がやや良いことから、梅雨の晴れ間や梅雨空け後には、太陽光入射と水温上昇によって、
 アオコがかなり発生する可能性はあるが、今のところ近年では良好な水質といえる。

 ----------------------------------------------------------------------------------------------

  この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義
 が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募
 っています。

  連絡先TEL:029-835-2252 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
  また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか
 けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
  
 
 
 
松浦さんガイドの長勝寺 霞ヶ浦写真館館長撮影 編集George

加藤洲十二橋水上マート 霞ヶ浦写真館館長撮影 編集Georg

潮来前川あやめ園 霞ヶ浦写真館館長撮影 編集George 
 
霞ヶ浦水質調査研究会