2010年7月15日の湖水観測結果から
 
 
  梅雨明け直後、晴天での観測となった。やや波が高かった。土浦港では、水面にうっすらアオコが見ら
 れた。沖合では、水色が藍藻色だが濃くはない。6月に比べて、透明度がやや低下し、CODも下がった。植
 物プランクトンのうち、例年どおりシネドラ(ハリケイソウ)類が激減していた。メロシラ類も少なく、
 珪藻類が減って、藍藻類が増加する典型的な夏季の植物プランクトン相になってきた。藍藻類のうち、ミ
 クロキスティスは多くなく、糸状藍藻類がやや多い。動物プランクトンでは、オナガミジンコ、ゾウミジ
 ンコ、ワムシ類が増えてきて、ワカサギ若魚の良い餌料になっているもの思われる。7月21日はワカサギ
 対象のトロール漁解禁日で、好漁だった昨年以上に、初日の漁獲が多かったが、魚体は小ぶりという新聞
 発表があった。こうした現象を総合すると、本年初夏の水質は比較的良好といえる。

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  この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義
 が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募
 っています。

  連絡先TEL:029-835-2252 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
  また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか
 けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 
 
 
 
麻生港で新造の帆引き船見学

美浦村木原沖の水道水取水塔
 
霞ヶ浦水質調査研究会