2011年月10月13日湖水観測結果について
 

  ほぼ無風で曇りの天候の中、予定どおりの出航となった。沖合からは、岸辺の風景が見えにくいほど霞
 んでいた。漁船は出ていなかった。
  定点の透明度は湖心では1mを超えたが、沖宿沖、牛渡沖では、70cm前後だった。台風15号の降雨で
 陸上からの懸濁物流入の影響が残っているようだ。電気伝導度は各地点で通常よりやや低く、降雨の影響
 が出ていた。
  動物プランクトン相はこの時期としては例年どおりゾウミジンコが優占していたが、特に多くはない。
 江戸崎入でフクロワムシと褐色鞭毛藻類のクリプトモナス属が優占し、水色はやや黒褐色だった。これは
 土浦港も同様だった。
  植物プランクトン相は、夏に少なかった珪藻類が秋になって少し増えてきたが、特に優占種はなく、例
 年どおりだった。アオコ(ミクロキスティス)の群体は、この時期でも土浦港では、夏の大量発生のなご
 りとして、わずかに残っているが、沖合では見られない。

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  この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義
 が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募
 っています。

  連絡先TEL:029-835-2252 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
  また(株)ラクスマリーナ様では『調査船はいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか
 けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 


 
 

午後霧が晴れてきた。麻生港入口の防波堤に横付け。東側の防波堤の岩は震災で沈下。
 
霞ヶ浦水質調査研究会