2011年12月22日湖水観測結果について
 
 
  天候の回復を待って、1週間遅れの観測となった。天候は穏やかだが、湖上は寒い。白濁収束後、例年
 12月は最も植物プランクトンが少なく、透明度が良く、COD値が低い。これは、12月は日照時間が最も少な
 く、水温も低いため、植物プランクトンの増殖が抑制されているためと考えられる。今回もそれを裏付け
 る結果となった。透明度は、6定点のうち、沖宿沖以外で1mを超え、三又湖心と高浜入りでは1m50cmを記録
 した。この程度の透明度では、水色は冴えた緑色になり、さらに透明度が良くなると海のように藍色が増
 す。
  各定点でCODは5台と良好で、植物プランクトンが少なかった。植物プランクトンで優占し始めているの
 はハリケイソウ類、タルケイソウ類を主とした珪藻類で、今後春にかけて、さらに増えていくことが予想
 される。動物プランクトンは冬期のため全体的に少ないが、ハネウデワムシ、ツボワムシ、フクロワムシ
 のワムシ類が比較的多く、この傾向が続けば、早春に孵化したワカサギ稚魚の良い初期餌料になると思わ
 れる。
  観測途中、浮島沖で約 250羽のカワウの大群に遭遇した。約20年前、カワウは霞ヶ浦では珍しい鳥だっ
 たが、霞ヶ浦の透明度が良くなり、ワカサギ資源が安定して増えれば、それを餌とするカワウが今後さら
 に増えていく可能性がある。


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  この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義
 が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募
 っています。

  連絡先TEL:029-835-2252 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
  また(株)ラクスマリーナ様では『調査船はいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか
 けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 

 
 
 
鳥の水上編隊飛行!
 
航行中。                                  夕 日。
 
霞ヶ浦水質調査研究会