2012年6月14日湖水観測結果について
 
 
梅雨の晴れ間の観測となった。植物プランクトンの発生で透明度は1m前後、CODは4〜5台だった。動物プランクトンのうちカブトミジンコは5月に比べて減ったが、江戸崎入、天王崎沖、三又湖心ではゾウミジンコがやや多かった。アンモニア態窒素は5月に比較すると低下した。植物プランクトンでは、アオコの主体であるミクロキスティスがやや増加してきた。それ以上に珪藻類のメロシラ(アウラコセイラ)・グラヌラータ、メロシラ・アングビアが多かった。緑藻類のクンショウモ、イカダモ、ボルボックス類もやや多かった。このように、6月にいろいろな植物プランクトンが増加した理由は、ミジンコ類が減って、捕食圧が低下したことが考えられる。しかし、今後真夏に向けて水温が30度を超えるようになると、ミクロキスティスが優占していくことが予想される。
 
 
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 
 
  

茶緑に濁ったプランクトン採水瓶。アオコの中の採水以外では見たことのない全ステーションの同じ濁り。松浦正夫氏撮影。

同日の調査風景。松浦正夫氏撮影。
 
霞ヶ浦水質調査研究会