2012年10月11日湖水観測結果について
 
 
 一雨ごとに気温が低下していく時期の観測となった。前夜来の雨が上がり、曇りから晴れて、風も弱く、上々の天気となったが、調査船「がいあU世号」のスピードが出るとデッキではかなり寒い。しかし船室に入れば快適だ。
 各定点では水温は20度前後、透明度は1m程度で例年なみ。電気伝導度や塩化物イオン濃度も、西浦では特に異常はない。各無機態チッソやリン酸態リン濃度も、この時期の例年通りだった。COD は3〜4mg/l程度で、数字だけ見ると低いが、秋から冬にかけては植物プランクトンが激減することを反映している。また前夜来の雨が水面近くの湖水を薄める(波浪な弱い場合)こともあり、COD が低くなるようだ。我々の観測では、採水は水面からバケツで行なっている。なお公定法では、採水器により水面下30cmで採水する。
 植物プランクトンは、藍藻類、軽藻類、緑藻類ともに少なかったが、この時期としては例年通りであった。早春には珪藻類が増殖し始めると予想される。動物プランクトンでは、夏に多いオナガミジンコがほとんど見られず、ややゾウミジンコが多かった。ワムシ類は水域によって発生数に差があった。
 
 
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 
 
  

自衛隊ヘリコプターの訓練風景.。掛馬沖。

三又沖を航行中。
 
霞ヶ浦水質調査研究会