2013年4月4日の湖水観測結果から
 
 
  前日に強い風雨をもたらした低気圧が通過して、朝から天候が回復した。桜川河口の桜堤を尻目に土浦
 港を出港。午前中は風が弱く、波もなく、順調に観測、採水を続けた。午後はやや風が出て、波高50cmほ
 どの波がうねる中を帰港した。
  穏やかな春の天候の中、おおむね快調に観測を実施できた。沿岸台地の斜面林の芽吹きが始まり、桜色
 から薄緑色に変わりつつあった。
  植物プランクトンでは珪藻類の春のブルーム(増殖)が終わりかけ、ハリケイソウが少なくなっていた
 が、同じ珪藻類のアウラコセイラ・アングビア(顕微鏡ではコイル状に見える)が優占していた。この季
 節では藍藻類や緑藻類はまだ少ない。COD 、無機態窒素やリンの濃度は特に異常なかった。今後初夏に向
 かって、ミジンコ類が増えてくれば透明度上昇が期待される。
  天候は翌日から急変し、台風並みの爆弾低気圧が日本海沿岸を通過し、霞ヶ浦地方も風速25m/秒の風が
 吹いたので、今回は、変わりやすい春の天気の合間を縫っての観測となった。「春はライオンのようにや
 ってきて、羊のように去る」というヨーロッパの格言どおりの天候だった。

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  この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義
 が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募
 っています。

  連絡先 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
  また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びか
 けるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
 
 
好天に恵まれた浦上。
 
調査風景。

復元された天王崎の砂浜。
霞ヶ浦水質調査研究会