2013年6月13日の湖水観測結果から
 
 
 梅雨入り後約一週間での出航となった。出航時は風が弱く、曇天だったが、帰りには風が出て、江戸崎入りは波浪が高く欠測となった。風を避けて岸沿いの航行となり、行方市沿岸の網イケス養殖場が続く水域では、網イケスの枠(鉄製)が錆びて崩れている所が観察された。
 透明度は、70〜100 cm程度で、一昨年の 6月のようにゾウミジンコなどの動物プランクトンの大発生で透明度が異常に上昇する現象は見られなかった。今回は、カブトミジンコが発生しているが、ゾウミジンコやオナガミジンコは見られなかった。ワムシ類もごく少なかった。植物プランクトンは、珪藻類のメロシラ、藍藻類のフォルミデイウム(プランクトスリックス)、アファノカプサ類が高浜入りでやや優占していたが、数は多くない。
 COD は、高浜入りで、植物プランクトンがやや多いことを反映して、7.6mg/l であったが、他地点では5〜6mg/l台であった。
 現在、霞ヶ浦水質調査研究会の定期観測は、隔月の偶数月に実施しており、5月、7月は観測できないが今後、梅雨明けまでに透明度が上昇することがあれば、太陽光が湖水深くまで到達して、藍藻類のミクロキスティスが優占するアオコ発生につながるだろう。しかし、透明度1m以下が続けば、今夏のアオコの発生は多くないかもしれない。次の観測は 8月で、例年どおり逆水門方面を含めた長軸方向の14地点を予定している。

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 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
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 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。
 
 
遊覧船組合撮影の記念写真(有料)。                   潮来前川あやめ園の花菖蒲
霞ヶ浦水質調査研究会