土浦の桜川堤の桜を尻目に、おだやかな天候の中の出航となった。定点6点で観測し、帰路はやや波が出たが、問題なく調査を実施した。今回は石岡市家庭排水浄化推進協議会(山王川の水質を定期調査している)の会員3名が参加し、貴重な体験となった。途中、霞ヶ浦ふれあいランドの道の駅に上陸し、地元産品を買い物することもできた。
前回の2月の観測に比べると、水温が上昇してきた。水色は緑、草色、淡緑で植物プランクトンが増殖してきたことが反映されている。透明度は1m前後で、雪解け水が流入した2月よりも良好だった。
CODは4〜5mg/Lで良好だった。各無機態窒素やリン酸態リン濃度も特に高くない。
植物プランクトンでは、今の季節を反映して珪藻類が多い。しかし COD値を押し上げるほどではなかった。動物プランクトンでは、ワムシ類が多かった。春にワムシ類が多いのは湖水が健全な証拠で、ワカサギやシラウオ稚魚の餌になる。水質、プランクトン相ともに、春の状況を反映しており、特に異常は認められなかった。
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