2014年4月10日 湖水観測結果について
土浦の桜川堤の桜を尻目に、おだやかな天候の中の出航となった。定点6点で観測し、帰路はやや波が出たが、問題なく調査を実施した。今回は石岡市家庭排水浄化推進協議会(山王川の水質を定期調査している)の会員3名が参加し、貴重な体験となった。途中、霞ヶ浦ふれあいランドの道の駅に上陸し、地元産品を買い物することもできた。
前回の2月の観測に比べると、水温が上昇してきた。水色は緑、草色、淡緑で植物プランクトンが増殖してきたことが反映されている。透明度は1m前後で、雪解け水が流入した2月よりも良好だった。 CODは4〜5mg/Lで良好だった。各無機態窒素やリン酸態リン濃度も特に高くない。
植物プランクトンでは、今の季節を反映して珪藻類が多い。しかし COD値を押し上げるほどではなかった。動物プランクトンでは、ワムシ類が多かった。春にワムシ類が多いのは湖水が健全な証拠で、ワカサギやシラウオ稚魚の餌になる。水質、プランクトン相ともに、春の状況を反映しており、特に異常は認められなかった。
 
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
  

牛渡県西用水取水ポンプ場。            霞ヶ浦市歩崎観音・公園沖。

田伏付近の網イケス                   調査中風景

玉造桟橋上陸。

時化てきた帰路。大山から波浪を避け牛綿沿岸へ向けて航行中。

 調査風景。記録体験。                 帰港前、土浦の夕暮れ。
霞ヶ浦水質調査研究会