2014年10月 9日 湖水観測結果について
 台風18号と19号の間の晴れ間を見逃さず、出港した。曇りがちの天候で風は弱かった。それでも午後の帰路ではやや波があった。平水位より約60cm高く、桜川、恋瀬川の河口近くの水域は濁りが観察された。透明度は高浜入、沖宿沖、江戸崎入でやや低く、河川流入水の影響が出ていた。電気伝導度、塩化物イオン濃度はやや低く、やはり河川水の大量流入を裏付けていた。COD は夏期に比較して低めだった。一方、硝酸態窒素、リン酸態リンはやや高かった。植物プランクトン数は秋期としては例年なみだが、フォルミディウム(糸状藍藻類)がやや多かった。動物プランクトンでは、夏期に多かったミジンコ類が減少し、ワムシ類がやや多かった。大型台風が相次いで来襲し、流域にかなり降水があり、湖水が希釈されたことで、昨年の同期と同じように、COD 値などに影響がありそうだ。
 
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
  

ラクスマリーナ出航時の調査船がいあU。(株)ラクスマリーナ秋元専務撮影。

採水風景                      プランクトン採取

左:土浦入東接続水域付近 右:かすみがうら市歩崎左山頂の城と中央右は水族館

玉造浜桟橋帰港                   三又沖巡航中

日が短くなり日没頃帰港                   分析風景
霞ヶ浦水質調査研究会