2015年 1月26〜27日 湖水観測結果について(長軸方向を含む) |
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今回、冬の逆水門方向観測は、猫の目のように変わりやすい2月の天候を敬遠して、試みに1月末に実施した。天気予報で気圧配置や風速の情報を参照し、船長が判断して実施日を決め、穏やかな天候の中で安全に航行できた。
土浦港を出港してすぐカモの大群の中をゆっくり航行した。牛渡沖では、約 300羽のカワウの群れに出会った。近年冬期はカンムリカイツブリの越冬数も多く、こうした魚食性の水鳥が増加しつつあるようだ。それは、湖水の透明度が改善されたことで、潜水性の水鳥にとって水中の見通しが良くなり、餌の小魚を捕食しやすくなったこと、さらにワカサギやシラウオが近年増えていることを反映しているかもしれない。透明度は西浦、北浦各定点で1〜1.5mであった。植物プランクトンは少なく、まだ早春のブルーム(増殖)が始まっていないようであった。動物プランクトンではワムシ類が優占しており、植物プランクトンに先駆けて増殖しているようだ。植物プランクトンが少ないために、各定点の COD値も低かった。無機態リンや窒素の数値も特に異常は見られなかった。
逆水門は、冬期の一時期、水位を10〜20cm上げるために閉問されていた。その閘門を通過して下流側へ出ると、電気伝導度、塩化物イオン濃度が急上昇したことは、塩分濃度が高い水が逆水門直下に迫っていたことを示した。小雨期の冬期では例年どおりであった。利根川の佐原沖で、ワムシ類がやや多かったことは異例だった。利根川河口堰の閉門が長引き、流れがほとんど無いために、プランクトンが発生している可能性がある。今回の観測では、横利根川を約3時間かけてゆっくり往復するコースを取ったが、気が早い太公望が数十人、寒鮒目当てに岸辺から竿を出していた。
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この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
メール:pcom @ sea.plala.or.jp
また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。 |
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出航時は曇。微風、。雨上りだった。 透明度計測中。今回は全St.1m以上。
常陸川閘門自動通船要求紐。 常陸川大閘門閘室内通航中。
常陸川閘門閘通船完了後増速。 逆水門下。常陸川水門と河口堰。
逆水門下のウミウと思われる鳥の群れ。 進行方向左岸栖市波崎、右岸銚子市利根本川河口。
潮来へ向かって帰路、沖銚子大橋下通航。 砂礫採取船の浮かぶ外浪逆浦心。
鰐川水域から見る鹿島臨海工業地域。 翌27日午前、午前横利根閘門通航。
玉造桟橋脇、物産センターのテラス。 玉造桟橋に停泊中。筑波山を望む。
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霞ヶ浦水質調査研究会 |
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