2015年 6月 9日 湖水観測結果について
梅雨入りまもない 6月 9日の観測となった。前日夜からの雨が午前中まで残ったが、雨が上がった午前10時30分に出港した。参加者は新入会員をふくめ12人。 6月の恒例で潮来に上陸し、対岸の佐原加藤洲十二橋めぐりを体験し、長勝寺、前川あやめ園の散策を楽しんだ。あやめは丁度最盛期で、平日にもかかわらず大勢の観光客で賑わっていた。
湖水の観測は、予定どおり西浦 6定点で行なった。透明度は50cmから95cm程度であり、初夏の季節らしく植物プランクトン、動物プランクトンが順調に発生していること、桜川など大きな河川からは梅雨時の増水で濁水が流入していることを反映していた。このように有機物が多いので、 COD(化学的酸素要求量)もやや高めだった。無機態の窒素とリン濃度はこの時期としては平年なみだった。塩化物イオン濃度も異常は認められなかった。動物プランクトンでは、ワムシ、ゾウミジンコは姿を消し、カブトミジンコや夏を代表するオナガミジンコが多くなりかけていた。水域によっては、ヒゲナガケンミジンコが多かった。天王崎沖、江戸崎入、高浜入ではイサザアミが発生していた。植物プランクトンでは、高浜入でヒメマルケイソウが多く発生していた。アオコを構成する水面浮上タイプのミクロキスティスは発生していなかった。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
  

出航頃の風景景。                   三又沖を望む。

潮来港

サッパ船で観光。ランチクルージング

行方市玉造手が付近の養殖網イケス         江戸崎入口大山の鼻から筑波山を望む
霞ヶ浦水質調査研究会