10月 6日(火)、朝から快晴の中、土浦港を出港した。午前中は風が弱く、気持ちが良い秋の日射しを浴びながら、順調に観測作業を行った。昼過ぎに大型台風が太平洋から北海道に接近した影響で風と波浪が強まり、江戸崎入りの定点は欠測となった。
透明度は西浦各地点で0.7〜1mだった。電気伝導度はやや低く、9月上旬に襲来した台風(鬼怒川堤防の決壊で常総市などに大きな水害)によって、霞ヶ浦が増水(平水位より約70cm上昇)した影響が出ていた。 COD値、無機態窒素、リン酸態リン各濃度も低めだった。COD 値は西浦各地点で4〜5mg/l台であったが、植物プランクトンが少なく、湖水がかなり入れ替わったこと、ワムシ類、オナガミジンコ、ゾウミジンコなど動物プランクトンによる捕食圧が高いことを反映していた。特にワムシ類が多く、季節的に稚魚は少ないが、ワカサギ、シラウオなどの好餌になっているものと思われる。高浜入りではCOD 値が少し高く、プランクトスリックス類(糸状藍藻類)がやや多いことを反映していた。 |