2015年10月 6日 湖水観測結果について
10月 6日(火)、朝から快晴の中、土浦港を出港した。午前中は風が弱く、気持ちが良い秋の日射しを浴びながら、順調に観測作業を行った。昼過ぎに大型台風が太平洋から北海道に接近した影響で風と波浪が強まり、江戸崎入りの定点は欠測となった。
透明度は西浦各地点で0.7〜1mだった。電気伝導度はやや低く、9月上旬に襲来した台風(鬼怒川堤防の決壊で常総市などに大きな水害)によって、霞ヶ浦が増水(平水位より約70cm上昇)した影響が出ていた。 COD値、無機態窒素、リン酸態リン各濃度も低めだった。COD 値は西浦各地点で4〜5mg/l台であったが、植物プランクトンが少なく、湖水がかなり入れ替わったこと、ワムシ類、オナガミジンコ、ゾウミジンコなど動物プランクトンによる捕食圧が高いことを反映していた。特にワムシ類が多く、季節的に稚魚は少ないが、ワカサギ、シラウオなどの好餌になっているものと思われる。高浜入りではCOD 値が少し高く、プランクトスリックス類(糸状藍藻類)がやや多いことを反映していた。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
右に馬掛、中央に小さく浮島が見える牛渡沖
沖洲沖から筑波山展望 玉造物産センターで買い物
日暮れ頃。土浦港着船
霞ヶ浦水質調査研究会