2018年 5月10日の観測結果について
観測予定日の5月7日は天候不良で10日に延期した。当日午前中の天気は小雨模様だったが,午後から晴れるとの予報を信頼して出航した。風は弱いが沿岸の景色は霞んでいた。観測が終わり,昼食休憩を取った頃には空が明るくなり,帰港時には雨雲が吹き払われて,晴れ渡った。筑波山系の山や沿岸の景観も,くっきりと眺められた。霞ヶ浦の湖上からは天気の変化がよく分かることを改めて実感した。
連休前後は好天で,気温,水温ともに摂氏約21度を示したが,10日の水温は14度前後で平年並みになった。雨で濁水が河川から湖内に入り,また植物プランクトンのワムシ類がケンミジンコとイサザアミに食べつくされ,植物プランクトンがやや多かったためか,4月に比べて,6定点ともに透明度が低下していた。しかしCOD,N,Pはそれほど高くなかった。
高浜入などで,前述のようにイサザアミが発生していた。5月のイサザアミの発生により,本格的な夏を前に,ミジンコ類,ケンミジンコ類がどのように影響を受けるか。さらに植物プランクトン,その中でもアオコを構成する主要な藍藻類であるミクロキスティスの発生,透明度,水質,水温,天候との関係性が気になるところである。秋までは,毎月の湖水観測が欠かせない。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
調査風景 志戸崎沖から筑波山を望む
麻生沖
天王崎沿岸 大山南沿岸
霞ヶ浦水質調査研究会