2019年 5月 2日湖水観測結果について
 曇り空の下、土浦港を出航。新緑の季節だが、沿岸の斜面林の緑色は、曇天で冴えない。
しかし、午後は晴れて青空が広がり、浮島や古渡付近の新緑が美しかった。
 水温は今の季節の平年並み、透明度は概ね1m前後だが、江戸崎入りは60cmと低下していた。小野川下流の稲敷地方は早場米地帯で、田植えが半分ほど終わっているので、水田の泥水の排水の影響かもしれない。
 無機態の窒素、リンの濃度は特に高くなかった。塩化物イオン濃度も異常なし。COD 値は高浜入りで7mg/L後半でやや高かった。
 植物プランクトンは、4月に比べて多くなっていた。これは、水温が上昇してケンミジンコ類が多く発生し、植物プランクトン食のワムシ類が捕食されたため、珪藻、緑藻類が増殖できるようになったからと考えられる。4月に大発生していたワムシ類が5月には皆無に近く激減した。ケンミジンコの影響は恐るべしといったところか。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
曇りの崎浜沖 志戸崎沖
調査風景
高浜入奥方向 レインボータワー
霞ヶ浦水質調査研究会