2020年 7月13日湖水観測結果について
西日本で水害頻発の報道が連日続く中で、霞ヶ浦地方も厚い雲が上空を覆っているが、日中は雨が降らないという気象予報を確認し、この日の出航となった。弱風でで小波程度なので、調査船は予定どおり、6定点を順調に廻った。各定点では透明度が50〜70cm程度だった。今年の梅雨は雨が多く、河川からの濁水流入と植物プランクトンが多いことを反映しているようだ。pH、電気伝導度、塩化物イオン濃度、COD値はこの季節の平常値を示した。無機態の窒素、リン濃度は先月より少し高かった。プランクトンネットには、夏のミジンコであるオナガミジンコ、ケンミジンコ、その幼生のノープリウスが多数入った。ワムシは皆無だった。ワカサギ、シラウオにとっては、ミジンコ類が良い餌になるだろう。植物プランクトンは、ハリケイソウ類、タルケイソウ類が優占していた。春のブルームがまだ続いているようだ。梅雨が長引いて日照不足の影響があるかもしれない。30年ほど前は、梅雨が明けるとアオコが発生したが、今年はどうだろうか。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
手賀沖 島並沖
調査風景
天王崎ビーチ
沖宿西沖 神林沖
霞ヶ浦水質調査研究会