2021年 4月12日湖水観測結果について
 予定していた4月5日は悪天候のため、12日に延期して観測を実施した。桜はほとんど葉桜となり、湖岸の斜面林は新緑に移り変わっていた。船速が上がるとまだ肌寒い。やや風があり、白波が立っている水域もあった。江戸崎入は波浪が強いので欠測となった。
 湖水の水温は15〜16度℃で、サウナ風呂の水風呂程度の冷たさだった。透明度は、高浜入以外では 100cmを超えたが、水色は沖宿沖で淡緑茶濁、濁りがあり、桜川など河川水の影響と考えられた。高浜入では透明度90cm、水色は草色で、植物プランクトンの珪藻類(ハリケイソウやタルケイソウ)の増殖が顕微鏡分析で確認された。COD値は高浜入が7.6 mg/Lだったのに対し、他地点は6mg/L台だった。
 動物プランクトン相は、昨年の同時期はワムシ類が多かったが今回は少なかった。ケンミジンコ類も特に多くなかった。2月の観測でもワムシ類が少なかったので、それを初期餌料とするワカサギ、シラウオの仔魚、稚魚の成長に影響する可能性がある。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
掛馬沖水質水位観波高測所。このあたり意外に温暖で1月の最低気温の平均値は九州の熊本市より高い
有賀沖 歩崎沖
霞ヶ浦大橋南 高須沖からの虹の塔
高浜入心調査風景
麻生港着船
霞ヶ浦水質調査研究会