予定していた4月5日は悪天候のため、12日に延期して観測を実施した。桜はほとんど葉桜となり、湖岸の斜面林は新緑に移り変わっていた。船速が上がるとまだ肌寒い。やや風があり、白波が立っている水域もあった。江戸崎入は波浪が強いので欠測となった。
湖水の水温は15〜16度℃で、サウナ風呂の水風呂程度の冷たさだった。透明度は、高浜入以外では 100cmを超えたが、水色は沖宿沖で淡緑茶濁、濁りがあり、桜川など河川水の影響と考えられた。高浜入では透明度90cm、水色は草色で、植物プランクトンの珪藻類(ハリケイソウやタルケイソウ)の増殖が顕微鏡分析で確認された。COD値は高浜入が7.6 mg/Lだったのに対し、他地点は6mg/L台だった。
動物プランクトン相は、昨年の同時期はワムシ類が多かったが今回は少なかった。ケンミジンコ類も特に多くなかった。2月の観測でもワムシ類が少なかったので、それを初期餌料とするワカサギ、シラウオの仔魚、稚魚の成長に影響する可能性がある。 |