連休明けの観測となった。天気予報どおり、終日曇りの天候だった。無風で波は無く、観測作業は支障なく実施した。曇天だが、沿岸の台地斜面の新緑が鮮やかだった。湖面ではハクレンの死体が目についた。昨年のハクレン大量死は9月に発生したが、今年は5月なので、死因は別なのだろうか。
三又湖心の透明度は1.2m程度だったが、特に良いとはいえない。調査船のスクリューが起こした水脈の色は草色で、植物プランクトンの増殖を反映していた。植物プランクトンでは珪藻類が優占していたが、今年の2月、4月より減少しており、春のブルーム(増殖)が終わっていた。
動物プランクトン相は、ワムシ類が消えて、ケンミジンコとその幼生であるノープリウスのみだった。沖宿沖、牛渡沖、高浜入では、プランクトンネットにイサザアミが入った。
COD値は、各地点で4月と同程度だった。高浜入りで最も高かったが、やはり4月と同じだった。
無機態窒素、リン濃度は、大きな流入河川の河口が近い沖宿沖と高浜入で数値が高い傾向があった。田植え時期で流出した肥料分の影響と思われる。 |