2022年 4月22日湖水観測結果について
 今年の4月観測は、スタッフ日程と天候が折り合わず、ようやく22日に実施した。この日は風が弱く夏日の陽気だった。湖岸の斜面林の新緑が目に鮮やかだった。調査船の上空を飛んだユリカモメの頭が既に夏羽で黒くなっていた。前夜の雨で、桜川などが運んできた有機ゴミが湖面に漂い、マリーナのスロープには大量のゴミが寄せられた。
 湖水(表面)の水温は各地点で19〜20℃と、4月としては高かった。透明度は、各地点とも60〜80cm程度で、濁りがあった。これは昨夜来の雨で濁水が流入したことも影響しているが、最近の白濁傾向が今年に入っても続いていた。昨夜の雨で、雨水が湖水の上に乗るかたちで、まだ拡散途中のため、電気伝導度、無機態窒素、無機態リン濃度はやや低かった。COD値は高浜入りが植物プランクトン数を反映して 7.2mg/Lと高かったが、他地点は5〜6mg/Lだった。
 植物プランクトンは春のブルームで、ハリケイソウ類、タルケイソウ類が多かった。藍藻類、緑藻類は比較的少なかった。動物プランクトンは、例年この時期に多いワムシ類が少なく、ケンミジンコと幼生が多かった。水温が高いために、捕食性のケンミジンコが活発化しているのかもしれない。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
土浦沖
沖宿・防衛技研沖、調査風景
崎浜西側沖 高浜入
玉造桟橋沿岸 帰港途中の夕景
霞ヶ浦水質調査研究会