2022年12月7日の調査結果について
 12月に入って寒い日が続いていたが、観測日の7日は快晴となった。風もなく、鏡のような水面を調査船が進んだ。水面は遠目には、冬の季節特有の醒めた薄い青色だが、船から透明度盤を降ろすと、緑茶濁の水色で、透明度は60cm程度だった。例年、12月は水温が低く、日照時間が短いため、植物プランクトンが少なく、透明度が上昇するが、今回は透明度が低い。プランクトン以外の懸濁物が多いと思われる。透明度が低いと、湖水に入射する太陽光エネルギーが少ないので、植物プランクトン相、動物プランクトン相に影響するだろう。各地点で水温は10℃台、pHは9台、電気電導度は350μS/cm台だった。CODは6mg/L前後。無機態窒素濃度、リン濃度は低い。予想どおり植物プランクトン、動物プランクトンも少なかった。このまま低い透明度が続くと、早春の珪藻類のブルーム(増殖)が懸念され、ワムシ類も少なければ、ワカサギ仔魚の初期飼料不足が予想される。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
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