2023年2月27日調査結果について
2月上旬に予定していた逆水門方向の観測は、冬型の気圧配置で強風が予想されたため、二度延期し、27日にようやく実施した。この日は無風で快晴。順調に9地点で採水し、現場観測を行った。陽光が漣に煌めき、北帰行間近の水鳥の群れも落ち着かない様子。筑波山の向こうに冠雪した奥日光の男体山が見えた。1〜2月は寒い日が続いたが、日照時間が伸びて、湖水中では植物プランクトンの珪藻類が増殖し始めていた。水色は黄緑。透明度は湖心では100cmだった。西浦の他地点で60cm程度、外浪逆浦で80cm程度だった。動物プランクトンでは、ハネウデワムシが優占していた。他のワムシ類やミジンコ類はまだ少なかった。逆水門下地点では、ゴカイ類幼生がプランクトンネットに入り、塩分濃度が高かった。この季節は、水位がYP1.3m付近に調節されており、逆水門が閉門されていることが多いため、直下まで塩水が遡上していた。COD値は、天王崎沖で7mg/Lだったが、他地点は5mg/L台のところが多かった。無機態窒素やリンは特に高くなかった。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあU世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
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霞ヶ浦水質調査研究会