2024年3月11日調査結果について
 例年2月に実施していた逆水門方向観測は、天候とスタッフ都合を勘案し、3月11日に延期して行った。この日は好天の観測日和だった。今冬は暖冬傾向ながら寒暖差が大きかった。3月に入り、日照時間が伸びて、湖水では珪藻類のブルーム(春の増殖)が始まっていた。透明度は、60~80cm程度の地点が多かった。動物プランクトンのワムシ類は少なかったが、ケンミジンコの捕食を受けている可能性がある。逆水門下の地点では、ゴカイ類の幼生がプランクトンネットに入った。水質では、COD(化学的酸素要求量)が、潮来沖と外浪逆浦でやや高かった。北浦湖水の影響が考えられる。逆水門下の電気伝導度、塩化物イオン濃度は、利根川河口堰が開いていることを示していた。この時期、逆水門(常陸川水門)は閉まっていた。参加者の中には、閘門が開く状況を初めて体験した方もおられた。水鳥は、カモ類の多くは北へ帰ったが、カワウとユリカモメが多かった。
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
 メール:pcom @ sea.plala.or.jp
 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあⅡ世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
鹿島セントラルホテル
逆水門閘門通過 プランクトン採集
潮来JR鉄橋
霞ヶ浦水質調査研究会