土浦港で、スジ状のアオコが漂う水面を観察しながら出航した。西浦6定点で順次調査、採水した。水温は24℃台だった。透明度は湖心で100cmだったが、他地点は60~80cm。沖宿沖、牛渡沖では水面のアオコは見られないが、プランクトンネットには、アオコの粒(群体)がかなり入った。動物プランクトンでは、例年秋に多いゾウミジンコが優占していた、夏に多いオナガミジンコも残っていた。カブトミジンコは皆無だった。ワムシ類は少なかった。植物プランクトンは、アオコ以外の緑藻類や珪藻類は記録的な少なさだった。今年はワカサギが激減したため、餌の動物プランクトンが増え、アオコ以外の植物プランクトンを食べつくしたのかもしれない。
CODは、4~6mg/L台だった。無機態リンは、江戸崎入で0.19mg/Lと高かったが、他地点では、0.04~0.06mg/Lだった。江戸崎入は小野川河口部に接しており、小野川の水質の影響が考えられる。無機態の各窒素濃度は、土浦入、高浜入で、やや高く、例年どおりだった。水温がやや高いためか、夏に多いボラのジャンプが10月に入っても見られた。今回はハクレンの浮遊死体は見なかった。
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