2025年3月10日調査結果について
 今冬の日本列島の冬型気圧配置は日本海側に豪雪、太平洋側に乾いた寒風をもたらし、三陸では山林火災となった。周囲に高い山岳がない霞ヶ浦地方では、晴天ながら連日冷たい強風が吹いた。例年2月に実施してきた逆水門方向観測は、強風のため4度延期し、3月10日にようやく実施できた。午前はほぼ無風だったが、午後にやや風が吹いた。今回は初めて、土浦港を出航後、逆水門へ直行する航路を取った。しかし、「逆水門上」の地点に到着時点で、調査船のエンジン・ラジエータ(冷却器)の温度が上がってしまい、水門の閘門を通過して、さらに下流に航行するとエンジントラブルの危険が生じるとの船長判断で、逆水門下流地点は欠測となった。
 水温は、8~9度。透明度は80~100cmだった。COD値は、西浦ではそれほど高くないが、外浪逆浦から下流で、7~9mg/Lと高くなった。北浦から流れてくる湖水の影響と考えられる。植物プランクトンでは、例年どおり春のブルーム(珪藻類の増殖)が始まっていた。さらに藍藻類では、メリスモペディアが増殖していた。動物プランクトンは、全体的に数が少なく、増加するのは水温が上がってからと予測される。ワムシ類では、ヨツウデワムシのみカウントされた。水鳥では、昨年同様、カワウとユリカモメが多かった。カモ類の多くもまだ残っていた。このように、生物相は、2月の低温の影響を強く受けたことを示していた。
(ネット検索:「霞ヶ浦水質調査研究会」体験乗船歓迎、会員募集中、問い合わせ:090-6154-0137)
 この湖水観測活動は、市民が作る「霞ヶ浦水質調査研究会」による自主的な調査ですが、公益的な意義が大きいものです。しかし財源不足の中で、個人の負担が大きくなっています。応援してくださる方を募っています。
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 また(株)ラクスマリーナ様では『調査船がいあⅡ世』で水質調査と霞ヶ浦1周クルーズに参加を呼びかけるページを作ってくださいいました。コチラからご覧いただけます。
プランクトン採集 逆水門上流地点
潮来港にて
鹿島コンビナート 水上から見た潮来
霞ヶ浦水質調査研究会